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鉱業 八橋油田
こうぎょう やばせゆでん
秋田市の西部、北は外旭川から南は新屋までの地区全体に広がった油田地帯を指す。 この地一帯(南北約13km、東西約600m)は、江戸時代にはすでに地上へ油が滲み出る場所として知られていた。 明治40(1907)年頃から本格的な調査・試掘が行われ、昭和10(1935)年、日本鉱業(株)によって初めて大きな油田層が「発見」され、 戦後は帝国石油(株)(現国際石油開発帝石(株))により開発が行われた。昭和20年代後半から30年代前半にかけて、 国内最大級の油田地として最盛期を迎え、産油開始から現在までの累積産油量は日本一を誇る。 現在も産油を続けている数少ない油田のひとつであり、同地区には現在も稼働中の簡易な油井櫓があり、往時を偲ばせている。 戦前より本県には、こうした豊かな鉱産物資源を原料とする中央大手の企業が進出し、県鉱工業発展の原動力ともなった。