秋田の基礎知識

秋田のむがしこ

あきたのむがしこ

秋田県では昔話を「むがしこ」「むがしがたり」という。語りは必ず「むかし、むかし」「むかし、あったずおん」「むかし、あったとな」と始まり、 「あるところに、おじいさん、おばあさんがいた」と続き、話が進んでいく。 最後には鹿角・大館北秋田では「どっとはゃれ」「どっとはらい」、中央・県南ではほとんどが「とっぴんぱらりのぷう」で語り終わる。 内容は、小さい子として生まれながら、神仏の加護により一人前になり幸せに暮らす「つぶ太郎」、信仰深い心のやさしい爺と婆と地蔵との温かい交流話の「笠地蔵」、 娘が新しく自分の運命を切り開いて幸福をえる「蛇婿入り」など教訓をともなうものが多い。