秋田の基礎知識

阿仁マタギ

あにまたぎ

北秋田市阿仁町地方の山間狩猟民を阿仁マタギと呼んできた。 マタギは古くからクマ、シカ、カモシカ、サルなどの狩猟を生業とした狩人のことで、その主流は森吉山から田沢湖高原を狩り場としたマタギ組の狩猟集団である。 マタギは独自の言葉を持ち、シカリという統率者がいて、シカリはマタギ秘巻とする秘伝書を所持していた。 集団で狩りをするために、シカリの権限は強く、狩り山の生活や狩猟法に独特の戒律や作法を守って行動することが特徴とされる。 獲った獲物の解体もケボカイという特殊な作法がともない、信仰呪術的な面が強く見られるのもマタギの特色とされる。