べらぼう凧
べらぼうだこ
明暦年間(1655~58)に凧の技を競ったという記録が残っており、能代では古くから凧揚げが盛んであったようだ。べらぼう凧は舌を出した顔が大きく描かれたユニークな和凧。歌舞伎の隈取りをして芭蕉の葉の頭巾をかぶった「男べらぼう」と、牡丹の花が描かれた頭巾をかぶった「女べらぼう」があり、男女の絵柄があるのも珍しい(武者絵など他に多くの絵柄もある)。舌を出しているのは魔よけの意味があるといわれている。また、毎年4月には能代凧揚げ大会が開かれている。県内にはほかに、湯沢市に元禄時代より続くまなぐ凧(湯沢凧)が伝わっており、墨一色のまなぐ凧のほか、武者絵凧、歌舞伎絵凧の勇壮・華麗な図柄の凧に特色がある。