秋田の基礎知識

本荘塗

ほんじょうぬり

大正12(1923)年に北島三郎が鳥海山麓が良材と漆の特産地であることに着目して、由利本荘市に創業した塗り物。昭和10(1935)年ころ、夜空を飾る花火と日本の名花・菊花をイメージしたという菊花模様の菊花彫りが特徴である。細い線を浅く引いて模様を彫る手彫りと沈金技法である色彩豊かな色粉を蒔く手法を用いた塗り物。繊細で優雅な趣に富む漆器として親しまれて、製品は盆、菓子器など多彩である。