やばせにんぎょう
天明年間(1781~89)に京都の伏見から移り住んだ人形師が始めたといわれている。かつて秋田市八橋の天神礼(菅原神社)の縁日には、たくさんの人形屋が店を出したという。古くは伏見人形の影響が見られ、明るい色彩の可憐な人形であったが、現在はどっしりとした量感、泥絵の具で彩色した土臭い趣きが特徴となっている。男の子が生まれると天神人形、女の子だと雛人形を買い求めて、健やかな成長を願うのがならわしである。