秋田の基礎知識

川連漆器

かわつらしっき

川連漆器

旧稲川町(現湯沢市)川連地区で生産される漆器。 鎌倉時代初期、地頭として雄勝地方を支配した小野寺氏の一族が、家臣の甲冑などに漆を塗らせたのが始まりといわれ、800年余の伝統を誇る。 堅牢なことで知られ、「堅地仕上げ」といわれる地塗りを何度も繰り返す渋下地、「呂色塗」や「花塗り」と呼ばれる高度な塗りの技法、華やかで繊細な沈金など、 その品質は高く評価されており、昭和51(1976)年には国の伝統的工芸品に指定された。