秋田の基礎知識

樺細工

かばざいく

樺細工

樺細工はヤマザクラ(カスミザクラ、オオヤマザクラのこともある)の樹皮を剥ぎ、乾燥したうえで印籠や茶筒などに張り付け、磨きをかけて艶を出す細工である。安永~天明年間(1772~89)、角館の所預である佐竹北家の手判役、藤村彦六が御所野家(北秋田市鎌沢)から伝授されたと伝えられ、下級武士の手内職として角館地方に広まった。昭和51年(1976)年には国の伝統的工芸品に指定された。角館樺細工伝承館にある樺細工12点は県の有形民俗文化財に指定されている。