秋田の基礎知識

鮞状珪石（じじょうけいせき）は、その形状からは地元ではブリコ石の名で呼ばれる。ハタハタの卵塊に似たこの石は、県内では3番目に古い国指定天然記念物である。温泉の成分である二酸化珪素が小さな石片などを核にして、温泉の中でゆっくり成長し、直径1.5～4mmほどの魚卵のような結晶となり、集合したものである。色は白灰色や淡褐色、無色透明など。産地は日本国内の他は、ドイツと台湾のみ。県内では湯沢市秋の宮に産地が知られる。