象潟
きさかた
松尾芭蕉が訪れ、「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んだ象潟は、かつて宮城県の松島と並ぶ名勝であった。 海の中に松を抱いた小山が点在する姿は、およそ2500年前に起きた鳥海山の山体崩壊によって運ばれた岩や土砂がもとになってつくられた。 文化元(1804)年に起きた地震によって象潟は約2mも隆起し、潟は干上がって陸になった。 現在では水田の中に松の小山が点在しており、かろうじて田植えの頃に往時の姿を垣間見ることができる。
■問い合わせ先
0184-43-2005
(にかほ市象潟郷土資料館)