秋田の基礎知識

仙道番楽

せんどうばんがく

仙道番楽

かつては番楽団が3組あったが、現在はひとつにまとめられていて、獅子舞を中心に番楽諸曲の舞いが披露される。 古くは晩学と表記されていたといわれ、神社の祭礼日の夜半に演じられたものである。 番楽宿から道中囃子でくねり、神社につくと神前にまず獅子を安置して、その前で招きの舞をおこなった後、獅子舞を演じる。 その後、境内にかけられた掛け舞台で、御上旨の舞・三番叟・典掌御神楽・武士舞・鳥舞を表六番として舞い、 次に位頭御神楽・幟織姫の舞・五条ヶ橋・花車の舞・武士舞・蕨折姫の舞、を裏六番として演じる。 今日では番楽の幕開きは4月の上旬とし、幕納めは11月下旬となっている。 この番楽は、仙道の西側が鳥海町・矢島町(現由利本荘市)に接していることから、本海流の獅子舞番楽の影響を受けていると考えられる。 そのために獅子舞は特に悪事、災難、悪霊祓い、五穀豊穣を祈願する舞として大事にされ、春には特に各家々を門付け祓いをする風習も遺されてきた。

開催日 4月中旬/8月盆期間
県指定無形民俗文化財