秋田の基礎知識

白岩ささら

しらいわささら

白岩ささら

いわゆる三匹獅子頭とされる独り立ち一頭獅子による踊りである。 獅子舞は獅子頭を頭につけて、腰に小太鼓を抱えて叩きながら、頭を激しく振ったり、跳躍などを繰り返す踊りがみられる。 この地方のささら獅子頭は、角が太くて大きいのが特徴でもあり、その年の獅子踊りの始まりの日を笠揃えといって、笠納めを終わり日して、 獅子頭の角や鼻先の剣というものを抜き差しすることによって、獅子踊りの終始の儀式をしてきた。 伝承によれば、慶長7(1602年)に佐竹氏が国替えによって秋田に遷るときの行列で、 先頭に立って悪疫退散のためとして木製の楽器(ささら)を振りながら歩いた、ということに由来するものだと伝える。 この地に伝えられた時には、農村にあったという元からの獅子踊りが加えられたのがささらだとされる。 ささら連中では由来書(巻物)が保存されていて、その昔悪病が流行ったために祈祷をしたが効き目がなく、 そこで志那の僧が鬼神の形を作り太鼓を打ち鳴らし笛を吹き、大勢が行列を整えて災厄を祓ったことに始まる、と記されている。 ささら踊り演目には、恋慕(れんぼ)・雷(かんだち)・距(ねまり)・作り、などがある。 獅子の踊りにはザッザカというヒョットコ面を被り手には編々木(ささら)を持ち鳴らして動き回るものである道化役があるが、 ささらの名はザッザカの持つ編々木から由来しているらしい。

開催日 8月7日/8月14~16日/8月20日
県指定無形民俗文化財