刈和野の大綱引き
かりわののおおつなひき
刈和野の大綱引き行事は、本来旧暦1月15日の夜、刈和野の大通りで町を二分して行われる。これに要する綱は毎年新藁を集めて作られる。 この作業の準備は藁を集め、藁打ち、グミ組み、綱作りの順に10日前ごろからとりかかる。 上町(二日町)は雄綱を、下町(五日町)は雌綱を分担して完成。 雄綱は長さ64m、最大直径約67㎝、雌綱は長さ約50m、最大直径約66㎝。使用される藁はおよそ7000束とされる。 当日の夜、はじめ若者たちの押し合いが始まり、徐々に雰囲気が高まる。 建元(たてもと)と呼ばれる世話人の指図で2本が結ばれる。 これをサバ口合わせと呼び、興奮を醸し出す。数千人にもおよぶ人々が綱につながりサントウ(提灯持ち)の灯りのふり方にあわせて、掛け声勇ましく引き合う様は圧巻。 一本勝負で上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作といわれ、年占いの要素を持っている。
開催日 2月10日
国指定重要無形民俗文化財