本海獅子舞番楽・獅子祭り
ほんかいししまいばんがく・ししまつり
寛永年間(1624~44)の頃、京都醍醐寺三宝院末に属していたという本海坊が鳥海(旧鳥海町)の奥地から村々に伝えて、
荒沢(旧矢島町)にて没したという修験者のひとりで、鳥海山信仰のひとつとして獅子舞番楽を伝えたといわれる。
獅子頭を奉ずる獅子舞は必ず番楽諸曲の最初におこなわれるという重きをなしていることから、番楽とはいわずに、獅子舞と称したのがもともとである。
旧鳥海町の13地域で保存伝承され、演舞曲には獅子舞をはじめ儀式的な式舞、神を顕す神舞、合戦武勇伝を舞う武士舞、
女を主題となるような女舞、それに滑稽な仕草をともなうハンド舞など、多数の演目がみられる。
鳥海獅子祭りは旧盆の送り日を期して、秋風もそぞろ吹くころの夕べ、鳥海獅子まつりが開かれる。
国の重要無形民俗文化財「本海獅子舞番楽」13講中による獅子舞である。ここではほとんどの講中の獅子舞が一挙にみられるのだ。
笛、太鼓、鉦の囃子にあわせて、勇壮闊達に獅子が舞うさまは、鳥海山に懐かれたこの地の村々に秋の訪れを告げるひとつの風物詩ともなっている。
開催日 7・8・9月中旬(要問合せ)
鳥海獅子祭り8月16日
国指定重要無形民俗文化財