常州下御供佐々楽
じょうしゅうくだるおんともささら
慶長7(1602)年に佐竹氏が常陸(現茨城県)から秋田に転封の折に従ってきた足軽が、長道中の慰めとならず者を防ぐために舞い踊ったのが始まりとされ、 転封後、その家臣が能代(現能代市)の地にもたらして伝承させたといわれる。そのため、常州下御供佐々楽といわれて、佐竹氏が名付けたともいう。 幟の一本には佐竹氏家紋である、五本骨扇に月の紋とし、もう一本の幟には裏紋である花散里をつけることが許されて、今日に伝わる。 佐々楽は、この伝承地である道地佐々楽とも呼ばれるが、棒術、槍術を合わせて三十八手が演じられるほか、獅子踊り(佐々楽)では鳥居舞、道行舞、ナミ佐々楽、ユザ佐々楽、墓前佐々楽の五種がある。 獅子踊りは、跳躍がみられ動きが烈しく速いのが特徴である。奴舞もあり、扇奴、綾竹奴、手奴など数々の舞がみられる。 囃子は、横笛に合わせて三つの太鼓がつけられ、歌い手は獅子の舞う様子に合わせて唄うとされている。 8月13,14,20日は開道神社、17日には太平山神社で全ての舞が演じられる。
開催日 8月13・14/17/20日
県指定無形民俗文化財