秋田の基礎知識

全良寺官修墓地

ぜんりょうじかんしゅうぼち

全良寺官修墓地

臨済宗妙心寺派。秋田藩の初期の家老渋江内膳隆光が作った寺院で同氏の氏寺。同氏から寺領50石を与えられていた。11世海山禅益は境内裏手の一部に戊辰戦争で戦死した明治政府軍の戦死者16藩523基(665霊)を埋葬する官修墓地(秋田市史跡指定)を石工の辻源之助の協力を得て完成させる。墓石には人名をはじめ出身藩名、年齢、戦死の場所等が詳細に刻まれており、今でも西南諸藩の遺族の関係者が季節ごと墓参している。明治政府の内務省が修繕費を出して管理していたので官修墓地とされた。