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高橋正作
たかはししょうさく
享和3~明治27(1803~1894)年。江戸後期から明治20年代にかけての雄勝地方の農業指導者。24歳の時、桑崎村の肝煎となり、当時洪水の常襲地帯で貧困に苦しむ村に開墾と杉の植林を奨励。私財を投入し、自ら先頭となりついに村高の増大に成功した。天保飢饉に際しては自らの耕地を担保に資金を作り、村人の救済費用とした。困窮対策として近くの院内銀山で不足している木炭の供給に取り組み木炭生産で村を救った。以後、親郷肝煎となり桑の育成や油による防虫にも取り組んだ。文久3(1863)年、若き日の石川理紀之助が1年半にわたり郡内に滞在して正作の教えを受けた。明治に入ると石川とともに農業技術向上のため種苗交換会の運営に協力した。明治26(1893)年、緑綬褒章を受けている。