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高橋武左衛門
たかはしぶざえもん
元文5~文政12(1740~1829)年、平鹿郡境町村(横手市)下境の豪農の子に生まれる。24歳で肝煎となり、村民救済・荒地開拓に努めた。藩より仙北・河辺・秋田3郡の検田を命じられ、その功により郷土となり苗字帯刀・御目見えを許された。武左衛門が下境~横手に開通させた直線道路は旦那街道と呼ばれた。安永8(1779)年ころから四ツ小屋、御野場(秋田市)の開発を計画、享和元~文化11(1801~14)年で広大な原野を400haの美田に変えた。藩主義和は褒美を与えた上、社堂を建て自ら筆を執って「先農之神」とし、御納戸倉を建て窮民救済に当てた。また各地の開発に努めるが工事半ばに倒れた。安政5(1858)年の久保田火災や戊辰戦争の際、その御納戸倉が開かれて多くの被害者を救った。