秋田の基礎知識

種蒔く人

たねまくひと

種蒔く人

プロレタリア雑誌。大正10(1921)年2月、金子洋文(ようぶん)、小牧近江(おうみ)(いずれも秋田市土崎生まれ)らが中心となって土崎で印刷・発行。わずか200部の発行だったが、レーニンの第3インターを日本で初めて紹介するなど、社会主義運動に大きな影響を与えた。資金不足から3号で休刊するも、同年10月には東京で再刊、創刊号をはじめたびたび発禁処分を受けながら、大正12(1923)年10月の関東大震災まで続き、わが国の解放運動・芸術運動に大きな足跡を残した。
(写真:秋田市土崎図書館の創刊号表紙を刻した碑)