秋田の基礎知識

日本奥地紀行

にほんおくちきこう

イギリス人女性イザベラ・バードが、明治11(1878)年に東北・北海道を旅行して著した旅行記。山形から院内峠を越えて秋田入りし、湯沢・横手・六郷を経て神宮寺からは雄物川を舟で下り久保田(秋田市)に滞在。南秋田・檜山・大館を経て矢立峠から青森に抜けた。バードによるスケッチも収録され、当時の風俗を知るうえで貴重な資料。久保田では織物工場・学校・病院などを見学し、洋食を楽しむなど、文明開化の様子がうかがえる一方、農村の貧しさなども指摘されている。