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秋成社
しゅうせいしゃ
廃藩置県後、生活の困窮した士族の自活を援助する目的で結成された士族授産団体。明治12(1879)年秋田藩士羽生氏熟(うじなり)ら133人が金禄公債証書を出資金として、政府の援助も受けて発足した。開墾・牧畜・養蚕・機業などを経営。県の支援もあって明治15(1882)年には社員340人の大団体になった。大張野(秋田市河辺)の開墾では近代農法を取り入れ、私立農学校を設立するなど順調に発展したが、明治中頃から不景気などで衰退し、明治37(1904)年解散した。秋田の士族授産団体では、ほかに康済義社(こうさいぎしゃ)が知られている。