秋田の基礎知識

栗田定之丞

くりださだのじょう

栗田定之丞

文化・文政期(1804~1830)に、砂防林事業に尽力した秋田藩の武士。秋田県沿岸は大部分が砂浜であり、日本海からの北西風による飛砂の被害が大きかった。定之丞は砂留役として、飛砂から町を守り農業を興すため、試行錯誤を繰り返し植林を成功させた。山本、秋田、河辺の三郡海岸に着手し、現在、能代市の「風の松原」は日本五大松原にあげられる。飛砂の被害を救った恩に報いるため、没後、秋田市新屋に栗田神社が建てられた。