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銀札事件
ぎんさつじけん
宝暦事件・秋田事件ともいう。宝暦7(1757)年、秋田藩は財政立て直し策として銀札(銀貨と交換できる藩札)を発行し、領内の銀貨を集めようとした。しかし領民は銀貨との交換を渋り、銀札を手にした者はすぐに銀貨と交換しようとしたため、銀札はたちまち暴落した。時の藩主佐竹義明は側近の銀札推進派を擁護しようとしたが、門閥層の批判や幕府の処罰の可能性から、ついには疑獄事件として大量の処分者を出すに至った。後にこの事件を藩主の継承問題とからめ、「お家騒動」として描いた物語も生まれた。