檜山城
ひやまじょう
能代市檜山にあった中世の城館。檜山安東氏が本拠とした典型的な山城。秋田城介を代々継承していた安達氏が弘安8(1285)年、安達泰盛の霜月騒動で滅亡し、その後、秋田城介は断片的な記録のみで安東愛季(ちかすえ)にいたる。安東系図には代々城介をついだことになっているが、確証はない。檜山城を本拠とした安東氏は野代(能代)湊を活用し、多方面と交易を行い特に対岸の朝鮮・中国などの物資を扱っていたといわれる。佐竹氏の入部以降は小場氏・多賀谷氏が管理したが、元和6(1620)年、幕府の一国一城令により破却された。