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白岩焼
しらいわやき
明和8(1771)年、相馬(福島県)の陶工・松本運七が白岩村前郷(仙北市角館)に窯(イ窯)を開いたのが始まりとされる。 その後運七の4人の門弟が引き継ぎ、ロ窯、ハ窯、ニ窯、ホ窯、吉重郎窯と築かれ、東北の三大窯業地といわれるほどに栄え、秋田の窯業に多大な影響を与えた。 しかし明治に入ると衰退をたどり、明治29(1896)年の六郷地震の打撃もあり、同33(1900)年に吉重郎窯が廃窯していったん途絶えた。 青白い海鼠釉(鉄釉・飴釉・緑釉もある)と「二瀧」といった窯名と陶工名を組み合わせた刻印が特徴。八窯の末裔・渡辺すなおが昭和50(1975)年に和兵衛窯を築いて復興を遂げた。