生駒塗
いこまぬり
生駒弘・親雄父子が第二次大戦後、秋田市に創業した塗り物。 二人は戦前、台湾や琉球(沖縄県)で漆器の指導・改良にあたってきたが、その製法を取り入れた新しい感覚の漆器である。 その特色は、桐に似た沖縄産樹木のデイゴを木地に、南国沖縄特有の鮮やかな朱塗りを基調として黒で枠取りした美しさである。 デザインは広く日本各地の塗り物の特徴を吸収して、伝統にとらわれない新しい造形感覚を取り入れて、海外での評価も高い。 技術面においても、材料管理から仕上がりまで一貫した合理性を追求し、製品は銘々皿、鉢類など多種にわたる。