秋田の基礎知識

県の花・木・鳥・魚

けんのはな・き・とり・さかな

県の花・木・鳥・魚

◇県の花:フキノトウ
昭和29(1954)年、NHKが全国から「郷土の花」を募集したことがきっかけで、秋田の花に選ばれた。植物名はフキ。 通常、フキと呼ばれる部分は葉と葉柄で、秋田では大きいものだと2mを超えるものもある。 フキノトウと呼ばれるのは、早春、葉の伸出より先に伸びだす花茎のこと。雌雄異株。 秋田では「バッケ」と呼ばれ、つぼみの状態で採取されて天ぷらや煮物・味噌汁・バッケ味噌などに調理して食べられる。

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◇県の鳥:ヤマドリ
キジ科の鳥。仲間のキジが平地から里山に住むのに対し、ヤマドリは山地に多く、警戒心が強いため、目に触れることは少ない。 派手な体色であるキジの雄に対し、ヤマドリの雄は目の周囲が鮮紅色である程度だが、尾は非常に長く全長の半分ほどを占める。 狩猟鳥であり、人によって意見は分かれるが、肉の味はキジより上であるという人が多い。

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◇県の魚:ハタハタ
スズキ目ハタハタ科の魚。日本海を回遊しているが、初冬、海が荒れ始める頃になると日本海北部の藻場に 大挙して押し寄せ産卵する。 卵はブリコと呼ばれ、卵塊の内側の粘着物で藻に固定される。卵膜が非常に厚いため、荒波に揉まれて藻から剥がれ落ちて海岸に打ち上げられても一週間程度であれば生存できる。 漢字では魚へんに神(鰰)と書くが、冬の秋田沿岸に大きな幸をもたらし、日本海の荒波に適応して逞しく生き抜く姿は、秋田の人間にとってまさに神が与えてくれた魚であるかもしれない。