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平田篤胤
ひらたあつたね
安永5~天保14(1776~1843)年。久保田(秋田市)生まれ。医師・国学者。20歳で秋田を出奔し、25歳の時、江戸で松山(岡山)藩士・平田篤穏(あつやす)の養子となった。本居宣長(もとおりのりなが)に強い影響を受け、本居の没後同学派に入門、宣長の古道説を推し進めた。文化9(1812)年の著作『霊能真柱』(たまのみはしら)のころから独自色を強め、心霊に強い関心を示した。国粋主義的な思想は、尊王攘夷派の精神的支柱となったが幕府にうとまれ、天保12(1841)年著述を禁止され秋田に帰国、不遇のうちに67歳で世を去った。