秋田の基礎知識

鉱業 黒鉱

こうぎょう くろこう

閃亜鉛鉱(せんあえんこう)・方鉛鉱(ほうえんこう)・黄鉄鉱(おうてっこう)・黄銅鉱(おうどうこう)・重晶石(じゅうしょうせき)などが微細に入り組んだ黒っぽい色をした混合鉱石。 多種類の有用鉱物を含む。 銅の原料鉱石となり、多少の金・銀も含む。わが国特産の鉱石で、第三紀のグリーンタフ地域に分布し、とくに小坂・花岡など本県の鉱山が産地として有名である。 明治30(1897)年に小坂鉱山で黒鉱の乾式精錬に成功し、銅鉱として利用されはじめ、第二次大戦後にも大鉱床が発見されるなど本県鉱業の最盛期を支えた。