秋田の基礎知識

林業 マツクイムシ

りんぎょう まつくいむし

松枯れは、マツノザイセンチュウという体長1mmに満たない線虫が健全なマツの細胞を破壊することが原因とされる。 マツクイムシとは、この線虫をマツに媒介し被害を蔓延させるカミキリムシなど穿孔虫類の総称である。 県内の松くい虫被害は、昭和57(1982)年に象潟町(当時)で発生して以来、年々増大し、平成14(2002)年度にはピークとなる4万9千m³に達した。その後、防除対策などを講じた結果、平成23(2001)年度は1万4千m³にまで低下している。 この間、被害の中心は県中央部から県北部へと移行しており、平成24(2012)年度には小坂町でも被害が発生し、これで松くい虫被害は県内全市町村で確認されたことになる。
 被害の拡大を防止するため、無人ヘリコプターによる薬剤散布や被害木の伐倒・くん蒸により防除・駆除処理が実施されている。