秋田の基礎知識

市神祭と大綱引き行事

いちがみさいとおおつなひきぎょうじ

市神様として慕われてきた、今は諏訪神社境内に祀られる愛宕大権現の祭礼が、鳥子舞神楽が奉納される市神祭と大綱引き行事である。 市神祭は祠(ほこら)の前に雪で台を築き、神事に引き続いて鶏の冠を被った鳥子舞神楽が演じられる。 その後、御幣が大勢の参詣者に投げ込まれると奪い取ろうとして揉み合いになるが、切り込みの入った御幣の棒はいくつかに分かたれて、ご利益のある護符として持ち帰られる。 夕刻、直径2尺もある大綱の御幸(みゆき)があり大町まで引き回されていく。夜9時にようやく綱の引き合いが始められ、 上町が勝つと米の値が上がり、下町が勝つと豆の値が上がるとされている。 勝負のついた大綱は諏訪神社の境内に納められて、市神祭がすべて終わりを告げる。

開催日 2月15日