石脇神楽
いしわきかぐら
伊勢太神楽の系統を引くとされることから、三軒町にある神明社と関わりの深いものであった。 伝承によれば、神楽(獅子頭)がどこかの北前船に乗せられて石脇港に陸揚げされ、神明社に安置されたが、管理の関係である家の土蔵に遷されたものという。 以来、神社の祭礼に神楽を奉納してきた。 神楽の四方固めの歌に「天照皇大神」の神名を唱えるように、伊勢信仰の普及にともなったものとみられる。 神楽の構成は舞い手と楽手からなり、舞い手は獅子頭をひとりが被り、その後で幕つかみがいて、それにササラ振りがついている。 舞いは6番からなり、通り神楽・鈴慕・四方固め・剣の舞・早獅子・おっ先は、があり、四方固めでは四方の悪霊を舞ながら御幣で祓い清めるほか、 鈴を採って鳴らす作法もみられる。四方固めによって託宣をもたらし、さらに早獅子で鎮魂に至る要素が舞の所作に顕されているのが特色といえる。
開催日 5月2・3日
市指定無形民俗文化財