川尻・楢山の鹿嶋祭
かわしり・ならやまのかしまさい
川尻地区の毘沙門町、肝煎町では簾やガツギ(真菰)で船屋台を造り、舳先(へさき)には赤布の下がりを付け、船尾には碇をかかげた船弁慶の人形を置き、
各家庭から持ち寄った鹿嶋人形を乗せて曳き廻る。
先払いとして鬼が柳持ちと御札配りを従え、町内の家々を訪れ悪魔祓いをするもので、これに対し西表町では鐘馗面を被ったものが鬼役の代わりとなっている。
川尻の鹿嶋祭では最後に鹿嶋人形と旗の一部を旭川に流して祭りが終わる。(写真は川尻地区の鹿嶋祭)
楢山地区の御舟町では、始めに鹿嶋神社で祭事をおこない、湯立て神事で清められた御幣が屋形船に納められる。
ここの船屋台には船弁慶はつかないが、船尾には案山子(かかし)人形が乗せられている。
川尻に同じく鬼が先払いをするというのが特徴でもある。町内を回った際、各家から親船に乗せられた奉納の鹿嶋人形も一揃雄物川に流して、災禍を祓い、五穀豊穣を祈るものとなっている。
開催日 川尻地区 6月 第3日曜日・楢山地区 7月 第1日曜日