秋田の基礎知識

福米沢送り盆

ふくめざわおくりぼん

福米沢送り盆

福米沢では若者たちによって盆の先祖送りとして囃子太鼓を演じてきた。 江戸時代の初めには既におこなわれていたとされ、お盆に迎えた祖霊を囃子にのせて送るというものである。 囃子は送りだけのもので、迎え行事には一切関係していない。 宿から集落の外れにある墓地に行くときと戻るときの二つの拍子に分けられるのみだが、一列になって、太鼓を担いだものが一人で叩きながら、その歩みは特別な足捌(さば)きで進む。 それにさらら擦(す)りが続く。さらに笛吹きが後に続き行列をなす。 この囃子行列は、新盆を迎えた家の前では特に盛大に演じながら、墓地に至り、集落を一回りして戻るのである。 最大の見所は、ハシ止めといって巡る途中で人びとがこの行列を梯子(はしご)で止めようとするために、演じる若者と激しく争う場面がある。

開催日 8月16日
県指定無形民俗文化財